サキ緒とモカ子の大逆走!






 写真を撮ってから、ずいぶん経ったような気がする。











サキ緒とモカ子の大逆走!




 最近、空前の日本庭園ブームが私の中で来ています。

 東大寺に行こうとしてたんですけど

 庭が目に入ると、そっちに吸い寄せられてしまう。

 

 上の写真は依水園という日本庭園です。


 ここはねぇ、めっちゃいいで。

 オススメです。


 例えば、こないだ東京で訪れた清澄庭園も

 素敵な庭です。

 だけど、写真を撮ろうとするやんか。

 そしたら、庭園の柵の向こうの鉄筋コンクリートの建物とか電線とかが

 どうしても写り込んでしまうねんな。

 なんていうか、ほら。

 ディズニーランドが夢の国と言われてるんは

 外の世界が全く見えないようにしてあって

 その世界に没入できる仕組みになってるからやんか。

 そういう点から言うと

 清澄庭園に佇んで庭園世界に浸ろうとするとき

 その柵の隙間から

 雑念やら日常やらを、ちらちらと垣間見てしまい易い。


 ところが、どうです。依水園。

 360度、見渡してみても

 見事に庭園やの。

 写真でちらっと頭をのぞかせている建物は東大寺南大門やし。

 そんなん非日常の内やろ。

 すごいの。ほんま。

 いい庭園やねん。

 完全に庭に浸れます。

 

 おまけに順路がおもしろいねんで。

 まぁ、だいたい順路って

 安全に人を誘導する目的もあるやんか。

 ところが、どうです。依水園。

 素直に順路に沿って歩いて行くと

 かなりのアドベンチャーが待っています。

 あ。ちょっと言い過ぎか。

 ちょっとしたアスレチックコースと言いましょうか。

 二度ほど、池の上の石を渡らねばなりません。

 えぇっ!ここ?ここ通らなあかんの!?っていう楽しさがあんねんなぁ。


 しかもやで。

 なんと、依水園の敷地内には美術館と食事処があるのです。

 お庭を見ながら食事ですよ。

 私は、うなとろ御膳をいただきました。

 2800円。

 高い、確かに高い。

 けど、庭を見ながらって

 やっぱりいいよ。

 うん。抹茶とかもメニューにあったから

 そっちの方が、もしかしたらいいかもしれんけど。


 ほんま、えぇとこでした。

 季節が変わったら、色づいた葉や違う花で

 また別の表情が見られると思う。

 何度でも訪れたいって、すっごく思わせてくれる庭園です。



 


 






 前日、天気予報が曇りになってて

 どうやろ。金環日食、見られるかなぁって言うてたんやけど

 せっかくやし見に行こうやってなって

 大阪市立科学館の観望会に行くことになった。


 着いたんは7時くらい。

 もうすでに人がたくさん集まっていた。

 後で報道を見たら7,000人が来ていたらしい。

 

 雲のせいか、日食のせいか

 辺りはだんだん薄暗く、そして風が強くなっている。


 私の隣には、小さな子を連れた家族がいた。


 科学館の人が、前でマイクを使って話している。

 「お呼び出しします」

 小さな子も、いっぱい来てるから

 きっと、親とはぐれたりしたんかなぁと思って聴いていたら

 「晴れ男、晴れ女の方、どうぞ前にお越しください」

 やって。

 なんか和んだ。

 集まった人、みんなが金環日食が見られることを望んでいた。

 雲は厚く、太陽は隠れている。

 科学館の人と報道カメラマンの人が何か話している。

 相談がまとまったのか

 再びマイクの声。

 「えー。もう間もなくで金環です。

  今は雲に隠れていますが

  みなさん、ちょうどいいので本番前の練習をします。

  これから報道用の写真を撮りますんで

  日食グラスを当てて空を見上げてください。

  で、金環日食が見られた!っていう顔をつくってくださいね!

  いきますよ~」

 とかなんとかかんとか。

 苦笑しつつ、ノリでポーズをとったそのときだった。

 雲が切れた。

 見上げた空に太陽が!欠けている!

 湧き起こる歓声!拍手!

 すごい!すごい!ほんま、すごい!

 薄雲がいい具合にベールになって綺麗に金環日食の様子がわかる。

 7時30分ころ、太陽がほんまに美しいリングになった。

 ほんまに綺麗やった。

 見ることができた。

 特別な現象を見ることができた。

 押さえきれない感動と、じわじわ来る幸福感で

 なんだか興奮していた。


 7時40分ころ、科学館の人の

 「大阪では本当に綺麗に見ることができました。

  みなさん、手締めで締めたいと思います。

  三三七拍子でお願いします」

 というアナウンスがあって

 みんなで手締めをして、一応解散となった。

 

 少し時間があったので

 お店に入ることにする。

 科学館の近くをぷらぷら歩く。

 こんな時間に歩いているのが楽しくて

 私は変に浮かれていた。

 サンマルクで朝ご飯。 

 それから、それぞれの職場に向かった。


 素晴らしい一日の始まりだ。




 

 

 

 

 





サキ緒とモカ子の大逆走!




 始まりはどこだろう。

 

 あの日だろうか。

 いや、もっと前・・・。

 あの日。

 ううん。

 違う。

 もっともっと前だ――。



 変わったんだ。

 確かに感じる。


 変わったんだ。



 ほらね。

 やっぱりね。

 続いていた。


 ここに。

 笑顔で歩いている私に、

 この道は続いていた。












サキ緒とモカ子の大逆走!






 あぁ、この人と違う。

 ストンと腑に落ちた。

 さーっと気持ちが引いて

 あっという間に何もなかったようになる。


 別の人と海遊館に行ってきました。






 親しみや愛しさは、どこから湧き出てくるのかな。



 受け止める。って覚悟がいる。



 勇気を出して進めよ。






 堺雅人の良さが今までわからなかったけど

 「リーガル・ハイ」っていうドラマを見て初めて

 わかった。

 そんな今日このごろ。








 

 




 今年の本屋大賞は『舟を編む』やったね。

 うちも、この本いいと思うよ。

 おもしろかったよ。

 タイトルもめっちゃいいし、

 言葉が大事にされていて

 読んでいると、言葉は明日を照らす光だなぁって思えてくる。

 そういうところが好き。

 ちょっとクセのある登場人物たちも

 好感が持てて、がんばれ!って応援したくなる。

 作者の三浦しをんさんは、読者をそういう気持ちにさせて

 物語に引き込むのがうまいなぁと思う。


 

 そうですか。『舟を編む』が本屋大賞か。

 ノミネート作品を全部読んでへんのに

 こんなん言うのもなんやけど

 もしも私が書店員なら

 大島真寿美さんの『ピエタ』を推したかった。


 まぁ、単純に

 今の私の気分が

 日本の現在の話より(『舟を編む』)

 外国の18世紀の話(『ピエタ』)だったのかもしれないけど。

 なんか異国のね、

 ロマンチックなね、

 雰囲気に浸りたいときってあるやんか。

 その点、『ピエタ』は素晴らしかった。

 これでもかって言うくらい

 物語要素が詰まっていて

 私を遠い遠いところに連れて行ってくれた。


 捨て子

 ヴェネツィア

 貴族

 カーニバル

 仮面

 高級娼婦

 ゴンドラ

 海を渡る棺

 楽譜の行方


 ですよ!奥さん!

 ここに挙げただけでも

 物語の匂いがぷんぷんするやんね。


 カーニバルのときって

 だいたい仮面をつけんねんて。

 顔もわからない、名前も名乗らない、

 男と女に芽生える愛って

 もう!なんやの。

 外国や。異国じゃ。異国じゃ。


 それに要所要所

 移動がゴンドラなんです。

 ゴンドリエーレっていう漕ぎ手がいて

 ゴンドラに乗って

 川を行くんです。

 はぁ。ほんと、なんかその場面を想像するだけで

 うっとりしちゃうなぁ。


 中でも一番、私が

 うわって思ったのは

 ゴンドラに棺をのせて

 墓地のある島まで

 海を渡るところ。

 なんていうか、圧巻やね。

 一冊の本の中に

 カーニバルがあって、葬送があって

 どちらもゴンドラにのせられてるわけです。

 カーニバルも葬儀も生も死も

 同じ熱量で

 一冊の本の中に溶け込んでいる。

 

 ほんと、良かった。


 そして、これだけ色々な要素を繋ぎ止めているのが

 楽譜の行方っていう縦糸で

 『ピエタ』には、その謎を主人公と一緒に追っていく楽しみもある。


 大島真寿美さんの本を読んだのは初めてだったのだけど

 物語の進め方のスピードが新鮮だった。

 ときどき、不意を突くように

 ぱっと場面が変わるところがあって

 その、自分の感覚との違和感みたいなのも

 おもしろく思えたよ。





 

 

 

 

 





 気になること


  ・服


  ・赤々舎


  ・緑のさる


  ・写真新世紀展


  ・さくら










 気づいたときには、もう落ちていた。

 それが恋だと思うのである。

 小難しいことをあれこれ思う暇もなく

 あるとき、はたと落ちていることに気づいて

 あれ。これは・・・いやん!ばかばか!と

 布団の中でじたばたするのが恋ではないのかね。

 というようなことを考えちゃってる私は

 恋してないんだよ。たぶん。

 あぁ、この人いいかも。って思う瞬間があっても

 なんだかそれが持続せぇへん感じ。

 いい!と思った次の瞬間、「でも」って思ってる。

 でも、○○なところはあんまりやし。

 でも、○○なところは気に食わんし。

 てな具合。

 頭でめっちゃ考えてる。

 自分で自分にストップかけてるみたいやなぁって時々思う。



 


 でも、(でもじゃないけど)

 なんていうか

 あぁ、この人、私のこと嫌ちゃうんやなぁ。

 どっちかって言うと好きなんやなぁってわかるサインを

 頼むからわかり易く出してくれって思うねん。

 もしもよ、そんなふうに

 好意を感じられたら

 あぁ、この人いいかもって思う気持ちを

 ストレートにこっちも出せるやんね。




 まぁね、精一杯出してくれてるのに

 私が気づいてない場合もあるかもしれん。

 それは堪忍やで。

 けどね、

 サイン出してくれてないと思うのよ。

 全然、感じられへん。

 向こうは全然、私のことなんか歯牙にもかけないの。

 それが悲しいけど現実やと思うの。

 これで、サイン出してるって言うんやったら

 なんやねん。その天の邪鬼っぷりは。

 ほんま、わっかりにくいわ。自分。

 頼むわ。ほんま。




 

 はぁ。

 ほんま、嫌やわ。憎たらしいわ。

 全然、好きちゃうわ。

 そうなの。

 恋に落ちてない。

 くっそー。

 落ちたいのに。

 落ちさせてくれよ。



 


 こないだ、あそこに行けば

 約束してなくてもたぶん会うだろうなぁっていう予感があって

 よし。会ったら、

 いいところもっともっと見つけて

 ドキドキして、恋したろって思ってたわけ。

 あわよくば、私にドキドキしろやって片方で思いながら。




 案の定、会えたんやんけど

 まぁ。正直、あんまドキドキせぇへんかった。


 他の女の子と手が触れそうになってるのを目撃して

 胸がちくっとしたくらい。

 



 みんなと解散して

 帰り道はふたりになる。

 私は、その帰り道が好きやなぁ。

 なんだかね。

 少しだけ、少しだけ

 柔らかくて親密な時間に思える。

 みんなの前ではしない、ふたりだけの話をする。

 昨日、私の家の近くまで来てたらしい。

 来てたんや。

 にわか雨が降ったやろ。

 あ。降った。降った。結構、激しかったやんな。

 ずぶ濡れになったって。

 連絡くれれば良かったのにって思うけど

 別にする理由もないし必要もないし

 この人が連絡するわけないかとも思う。

 


 別れ際

 「気ぃつけてな」って言ってくれる。

 彼の「気ぃつけてな」って、すっごくいいんだよ。

 「じゃ、また・・・」って、今度ふたりで会う約束をしている曜日を彼は言う。

 何回も振り返って手を振ってくれる。

 私も手を振る。

 彼が見えなくなってしまうと

 すぐにまた会いたくなる。

 次にふたりで会うのは

 少し先やから

 早くその日が来てほしいよ。

 そのときだけ、なんだか恋してる気分です。

 そのときだけ、ね。


 うん。まぁ。

 ちょっとずつ仲良くなっていくのは嬉しい。

 いい友達になれるかもしれないし、

 落ちなくてもいいかもしれない。

 



 

 

 

 

 



 

眠い。けど眠れない。
あぁ。今日も手紙を書いていない。
いい加減、この間の写真展の作品をモデルさんたちに送ろうと思うのだが発送できる気配がない。ごめんなさい。
近いうちに必ず。

本を読んだ。
本の中の人たちは、
随分ハチャメチャだけどそれでも恋したり、人を愛するのっていいなと思わせてくれる。
翻って最近の私はというと
傷ついたり、恥ずかしい思いをするのが
億劫になってるんちゃうやろか。
もっとアホになって、面白おかしく生きたらえぇのかな。



いろいろ記しときたい気持ちがあるんやけどあかん。眠い。やっぱり寝ます。
おやすみなさい。



休みの日で特に外出の用事もないときって、
ほんと完全オフって感じや。
今日なんか、起きてても寝てるみたいな1日だったよ。
あー。休んだ。休んだ。
こういう日もほんまえぇな。
やろうと思ってたことの半分もできひんかったけど。
まぁ、えぇやん。
社報の原稿は書いたし、まぁえぇやん。
さて、もう今日はおしまい。
おやすみ。